博多の街中で見つけた、素敵な橋の親柱。初めて知った!

石材店繁盛記 〜365ブログ〜
2026年5月6日、197日目(+89)

 

博多駅から10分ほど歩いた、
キャナルシティから、中洲エリアに入る場所に

水車橋と書かれた、
古くからの橋の親柱が目についた。

恥ずかしながら、
これほど素敵な橋の親柱が
ここにあることを、これまで知らず、

 

もしかすると、場所柄、夜の暗い時間に
通ることが多かったからかもしれんけど、
初めて知ることができた。

 

 

とても興味深い形をした親柱やったので、
様々な角度から見てみると、

中央にある橋の名前を挟んで、
左右で大きな石を二つ合わせて作ってあった。

 

さらに観察してみると、
手前側にある薄い板状の部分

(水車橋の表札がついている部分の石)も、
奥側の本体と一つ石で作られとった。

 

近年は橋に、こういった
個性的な石の親柱
を据えることも、減ってきたように思う。

 

簡素化されたり、
別の素材で造られたりすることが多いけど、

 

平成あたりまでやろうか、その頃までは、
様々な橋に、非常に立派な親柱が
設置されよったように思う。

 

昔の石工さんは、
どんな思いでこれを作ったんやろう。

きっと自分が住まう地域で、
数十年、あるいは100年以上も

その橋の顔となる親柱を作ることに誇りを持ち、
持てる知恵を絞り、技術を駆使して

作り上げたんやろうな。

 

そういった気概が伝わってくる。

 

 

最近ではCADでの設計が進んどるけど、

 

こうした想像力豊かな、
世界に一つしかないような造形の石造物は
少なくなっているのかもしれん。

 

 

よく神社にある灯籠や狛犬などを見ても、
当時手がけた石工さんが、想像力を発揮して、
個性を最大に引き出し作っている石造物がとても多い。

 

 

そうした面で考えると、
今の石材に携わる私たちよりも、

 

創造性、あるいは「石を作る」という意味では
昔の職人さんの方が、何倍も優れていたんやと思う。

 

 

もちろん今の時代は、
耐震などの安全性を含め、進歩している部分もあるやろうけど、

 

石の世界一つとっても、
魂のこもった技術を持つ職人は
少しずつ減りつつあるのかな・・・

 

と、ふと感じながらこの橋を渡った。

 

 

橋を渡り終える頃、
ちょうど対になった親柱が反対側にもあり、

その表札の一つにひらがなで
「みずぐるまばし」と書いてあった。

 

「この橋は『みずぐるまばし』なんやな」ということも、

ひらがな表記の親柱が一本あるだけで
しっかりと伝わってくる。

 

昔の人は色々な意味ですごいなと、
改めて感心した散歩やった。

 

 

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