北木島の採石場、80メートル下の世界

石材店繁盛記 ~365ブログ~
2026年5月22日 213日目

 

先日の水曜日、
所属する業界の団体で
岡山県笠岡市の北木島へ研修に行ってきた。

 

北木島は「北木石」という
白系のとても綺麗な石材が採れる産地。

 

近年では、
お笑い芸人・千鳥の大悟さんの出身地としても
有名やけん、知っとる方も多いんかもしれん。

 

笠岡駅で集合して、その後、船に乗り、
30分ほどで北木島に到着。

そこから歩いて数分で採石場に着いた。

かつて最盛期には、島の中に、
100カ所以上あったという採石場。

 

しかし実は、現在、稼働しとるのは
たった1カ所のみ。

 

大きな看板の前で説明をしていただいたんやけど、

看板のオレンジの矢印から
さらに40メートルほど下から採石をされとる。

 

採石のタイミングには、
その水をポンプで汲み上げて、
石を切り出される。

 

やはり地中深くで固まった石は、
それだけ石の質も良いんやね!

簡単な説明を受けた後、
まるで登山のような道を少し歩き、
実際の採石場の展望台へ向かった。

 

現在は3年ほどかけて
次の採石場所を準備しとる段階で、
あえて水抜きは行っていないとのこと。

私はこれまで、
日本国内や中国の丁場など、
実際の採石場を何度か見たことがある。

 

しかし、この北木島の採石場は
これまで見た中でも、

最も深い場所から
石を切り出しとるように感じた。

 

 

なかなか言葉では伝わらんかもしれんけど、
展望台から下を向くのが怖くなるほどの深さ。

 

こんな深くから石を掘り当て取り出し、
一旦地上の高さまで持ち上げてから
各地に出荷する。

 

その工程を考えるだけでも、
本当に気が遠くなるような話やった。

 

 

 

昭和の中期、最盛期やった頃には、
北木島には6,000人もの人が住んどって、
採石業が非常に盛んやったそう。

 

しかし現在は、
島民が400人まで減少しとる。

 

 

時代の流れとともに
採掘する環境も変化していく。

 

とはいえ、唯一の採掘業者である
鶴田石材さんには、

日本の伝統的な採掘技術の伝承も含め、
ぜひ末永く、継続していって欲しい。

 

われわれ石材店は、
ここまで苦労して採り出された石を
お客様のお墓として届ける立場。

 

 

産地の現場を自分の目で見て、
その大変さを肌で感じることは、

 

あらためて、石の価値を伝える上で、
何よりの説得力になると思う。

 

 

お墓がつくれるような、
品質の揃った石材は、本当に貴重。

 

そのことを、
お客様へもちゃんと伝えられるように、
ならんといかん!!

 

 

 

 

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