傷跡に気づいたのは、専門家の目があったけん

【石材店繁盛記 〜365ブログ〜】
2026年6月20日、242日目(+89)

 

先日の神田明神、
もうひとつ印象に残った出来事が・・・。

 

総会の開始まで少し時間があって、
昼食を終えた後、

 

一緒に来とった方々と
摂社をぶらりと歩いたんよ。

足を止めたのは「小舟町八雲神社」。

 

鳥居を見た瞬間、
これはお伊勢の形、神明型の鳥居と気づいた。

 

すると、一緒にいた方が、
「これ、なんやろか?」と。

周りに、石の専門家がたくさんおったけん、
みんなで

「こうじゃなかろうか」
「いや、ああじゃなかろうか」

と話しながら観察してみた。

 

 

最終的にわかったのは
こういうことやった。

 

柱の途中に大きなひびが入っとって、
このままやと折れてしまう恐れがある。

 

それを防ぐために、
数字の「1」のように見える深い切り込みを左右両方に入れ、

そこに鉄筋のようなものを差し込んで
接着をしとる。

さらに「H」の字の上下を、細いワイヤーで縛りつけ、
柱が崩れんようにしとる、というわけ!

 

 

 

言われてみれば

「なるほど」

なんやけど、

 

指摘してもらうまで、
その傷跡が何のためなのか、気づかんかった。

 

 

専門家の目は、
やっぱりすごいあなと思った。

「神明型」ばかりに目がいっとった鳥居。

 

専門家には

「ひびの入った柱に補修が施された鳥居」

として見えとる。

 

見ているものは同じはずなのに、
そこから読み取れる情報がまるで違うんよ。

 

 

で、素人側の目線に立ってみると、
もしかすると、、と感じたことがある。

 

 

例えば、素人から見たら

「普通のお墓」にしか見えないものが、

 

石屋の目には

「この石の産地は」
「この加工の精度は」
「この施工の具合は」

と、いくつもの情報として映っとる。

 

その目は、長年の仕事の中で培われてきたもんね。

 

 

 

ただ、そこで気をつけたいことが。それは、

 

「専門家の目はすごいけど、
お客さんには難しくて伝わらん」

 

ってことに、ならんようにせないかん。

 

 

自分たちには当たり前のことが、
相手にはまったく見えとらん。

 

だからこそ、

その「見えとるもの」を言葉にして、
丁寧に伝えていくことが大事なんかもしれん。

 

 

つまり、自分の専門知識を

「分かりやすい言葉にして伝えること」

ができとるか?ってこと。

 

 

「見ればわかる」
「触ればわかる」

そういう感覚は、プロとして大切なもの。

 

 

でも、それは、お客さんには、
砕いて伝えてあげんと、伝わらんかもしれん。

 

 

今日の鳥居みたいに、

専門家がそこにおったけん気づけたこと。

説明してもらえたけん、分かったこと。

 

 

こういうのは、貴重やけん、

 

それを一つずつ、会話はもちろん、
ブログなどを通じて、

 

分かりやすく丁寧に、
伝えていってほしいんよ!!

 

 

 

 

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