お客様が一番気にしていたのは、仏壇の値段じゃなかった
石材店繁盛記 〜365ブログ〜
2026年5月27日、218日目(+89)
会員の
仏壇店さんから聞いた話。
お客様がご来店されて、
大きいお仏壇から
小さいお仏壇に買い替えたいと。
ご事情はこう。
ご夫婦でお住まいを引っ越されて、
お仏壇はもともとの家(息子が継いだ)に
そのまま残っていた。
ところがご主人が亡くなられて、
やっぱり、いま住んでいる家で
お参りしたいということになった。
でも今の住まいには、
前のお仏壇は大きすぎて入らない。
だから、小さいお仏壇に買い替えたい・・と。
ここまではよくある話。
で、似てるなって思ったのは、
ここから。
お客様が一番気にされていたのは、
お仏壇の値段でも、
デザインでもなかった。
「法名軸が、そのまま掛けられるか」
これだったと。

法名軸というのは、
浄土真宗で法名が書かれた掛け軸のこと。
ずっと手を合わせてきた、
そのご先祖様の名前が入ったもの。
お客様にとっては、
お仏壇は新しくなっても、
この法名軸だけは、
そのまま引き継ぎたかったんやって。
だから仏壇店さんは、
スグにお客様のお宅に伺って、
法名軸の寸法を測った。
新しいお仏壇の側面に、
そのまま掛けられるかどうか。
早急に確認をした。
結果、ぴったり掛けられるものやった。
お客様はぴったり採用できることに、
とても喜ばれて、

「これでやっと自分の家でお参りできるわ」
とおっしゃったそう。
お客様が本当に大切にしていたのは、
モノがきれいかどうか、やない。
ずっと手を合わせてきた、
その記憶、ご先祖の歴史。
それを引き継げるかどうかが、
お客様にとっての一番の決め手やった。
これって、お墓でも
よくある話し。
「今まで手を合わせてきたお墓の石を、
そのまま使えますか?」
ってケース。
新しい石で全部作り直した方が
費用を抑えられる場合もある。
でもお客様にとっては、
何十年もお参りしてきた墓石を、
そのものを使いたい。
親御さんが建てたお墓を
これからも継いでいきたい。
石材店は、モノを売っているようで、
実は気持ちに応える仕事。
新しいものを提案しているようで、
実は受け継ぐお手伝いをしている。
仏壇も、お墓も、
根っこは同じなんやなあ~~と、
あらためて感じたミーティングやった。






