「孫に、楽しい気持ちでお参りしてほしいから」って素敵な話し

【石材店繁盛記 〜365ブログ〜】
2026年6月26日、248日目(+89)

 

先日の会員さんとのミーティング。
心に沁みる話を聞いた。

 

ある地域の共同墓地でのこと。
その墓地は決まりがあって、
お墓の形が、ぜんぶ決まっているそう。

石の色も、大きさも、
みんな同じ。
まさに共同墓地ね。

 

形が決まっとるなら、
どこの石屋さんが建てても同じ??
お客さんはそう思うかも。

 

でも、その会員さんには、徹底したこだわりが。

 

それは、彫刻を工夫すること。
形は決められても、文字でなら、自分らしさを出せるもんね。

 

 

そして、お客さんも、
その「こだわり」に響かれたそう。

 

 

お墓の正面文字の打ち合わせの時、
お客さんが、こう言われたらしい。

 

「孫たちがお墓参りに来た時に、
 楽しい気持ちになって、帰ってほしい。

 だから、楽しく見える文字にしたい!」

 

たしかにお墓って、子どもにとっては、
ちょっと怖い場合もあるかもしれん。

 

そのお客さんは、
それを「なくしたい」と思われたそう。

 

自分が入るお墓を、孫たちが「怖いところ」やなくて、
「行くのが楽しいところ」と思ってくれるように。

 

 

だから、かたい文字やなくて、
やわらかくて、遊び心のある文字にしたい。

 

会員さんも、その言葉を聞いて、
どんな文字にしたらこの願いが叶うやろうか・・・と、
一緒に、一生懸命考えられた。

 

 

最終的には、正面文字の2文字を、

文字の大きさを変えて、
かつ、真っすぐではなく、
斜めに配置して彫刻。

 

 

完成したお墓の写真、わたしも見たけど、
なかなか無い印象で、遊び心がたっぷり!

 

 

お客さんも、
「思ってたより、仕上がったらもっと良かった!」
と、喜ばれたらしい。

 

 

 

ここで、ちょっと考えてみたい。

 

私らはつい、お墓を
「亡くなった家族のためのもの」と考えがち。
もちろん、それは間違いやない。

 

でも、お墓って、
残された人が、これから何十年も通っていく場所。

「これから通う人」の中には、
まだ小さな孫たちもおる。

 

 

その子たちにとって、
お墓が「怖い場所」になるか、

「じいちゃん、ばあちゃんに会いに行く、楽しい場所」

になるか。

 

これは、すごく大きな違い!

 

 

楽しい場所と思えたら、
その子は大人になっても、きっと自然とお参りを続けそう。

 

お墓を大切にする気持ちが、
ちゃんと次の世代へ受け継がれていきそう!

 

 

このお客さんは、たぶん、
そこに気づかれていたんやと思う。

 

 

だから、我ら石材店は、どうにかして
お客さんの「想い」や「気持ち」を
引き出せるような、準備をしておきたい。

 

「お孫さんが楽しめるように考えられた彫刻なんです」
「文字を、こんな風に工夫されたお客様もおられます」

と、事例として、そっと伝え、

 

「それいいな~」と感じてもらえる工夫ができるかどうか。

 

 

 

その一歩が、お客さんの
「本当はこうしたかった!!」

という願いを、引き出すきっかけになるかもしれん!

 

 

まあ正直、文字の打ち合わせを、
三回も四回も重ねる。

すごく手間はかかる。
正直、大変なときもあると思う。

 

 

でも、その手間の先に
「孫のために・・・」という想いにつながる。

 

 

今回のように、

彫刻ひとつをとっても、
お客さんの想いに寄り添うこと、
できることはまだまだある。

 

 

そういう石屋さんが増えたらいいな~、
あらためて思った話やった。

 

 

 

 

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